2011年3月8日火曜日

3DSの3D機能は必要なの? という話

 こんばんは、玲印どりるです。皆さん、ニンテンドー3DSは買えましたか?

 ハードは欲しいソフトが出るときに買うもの、と公言している私ですが、「3~4年後にポケモン新作出るよね」という理由で発売初日に購入しました。
 同時に買ったのはレイトン、スト4、リッジレーサーです。


 3DSが発表された当時から、箱庭ゲームでもなければ3Dでゲームがそこまで劇的に変わったりはしないよな、と考えていましたが、ここ数日レイトンをプレイしていて気づいたことがあります。




3Dはグラフィック進化の突然変異

 スト4やリッジではアクション要素があって落ち着いて画面のクオリティを確認できなかったのですが、レイトンはアドベンチャー形式で話が進んでいくのでじっくり画面を見ることが多いんですね。

 奥行きがあると手前の文字のくっきり感が出ていて見栄えが良いなあ、などとその見た目のよさに気づきました。


 そこで思いついて3Dをオフにしてみると……物足りないんです。

 画面の情報量は変わらないはずなのに、奥行きがないだけで寂しい印象、つまらない画面に見えてしまいます。

 そして3Dをオンにすると、奥行きが戻って画面に豪華な印象が戻ってきました。


 ここに至ってようやく、「ああ、3Dは美麗グラフィックとは違う方向で進化した、画面のクオリティアップ手段なんだな」と気づかされるわけです。

 例えばプレイステーションが1から2になったとき、そして2から3になったとき、そのグラフィックの進化は誰の目にもわかるもので、それだけで興味を惹くことが出来ました。


 ゲームボーイがカラーになったとき、そしてゲームボーイアドバンスになったとき、やはりその表現力のパワーアップには注目されました。


 それらと同じく、3DSの3D表現は、まずその画面の見た目で多くの人の興味を惹くことができる、とても分かりやすい画面のクオリティアップなのです。




グラフィックとゲームの相乗効果

 グラフィックがよくなったからといって、本体の性能がアップしたからといって、それがゲームの面白さには直結しない
 そう言う人もいます。

 私も、ゲームの根本はシステムである、という点については同意します。


 しかしグラフィックや性能は、そのシステムの面白さに拍車をかける大きな力を持っているという点は見逃せません。
 主人公の表情が読み取れるグラフィック、爽快なエフェクト、心地よいサウンドにスムーズな処理。

 同じ面白さなら、見た目はよいにこしたことはないでしょう。


 その素晴らしい中身にふさわしく美しく着飾れるのに、わざわざみすぼらしい服を選んでお客さんを減らす必要はゲームにはありません。

 買ってもらうためには、まずは興味を持ってもらわなければなりませんからね。


 そして3DSの3Dは、人の興味を惹く力はとても高く、単純な超高性能機よりはおそらく低いコストでリッチな見た目の画面を提供することに成功しています。

 レイトンのような謎解きゲームであっても、3Dによってグラフィックのクオリティが(DSよりも単純に画質が向上しているという以上に)高まっていて、満足感を与えてくれるのですから。


 だから、3Dにする意味が無い、だとか、3Dではゲームはよくならない、という意見は当てはまらない、と私は考えます。

 画面の奥行きがあることで距離感が掴みやすいだとか、新しいゲームが提供できるといった必然性や、3Dである意味なんて、なくてもいいんです。


 3Dを使うだけで画面の見栄えは格段に上がりリッチな見た目になる
 それは立派な、3Dを使う意味であり理由になるんです。


 FF13を楽しんだ人は、今この時代に、グラフィックがFF7レベルだったら、買いましたか? そのグラフィックや演出の迫力に満足できたでしょうか?

 スーパーマリオギャラクシーのグラフィックがのっぺりしたドット絵だとしたら、あなたが体験したプレイのドキドキ感は、あの惑星ステージの存在感は同じだったでしょうか?


 ギアーズオブウォーがワイヤーフレーム表示だったら、そのリアリティはあなたを戦いに駆り立てましたか?


 自信を持って面白いと言えるゲームなら、それを薦めるための材料はいくつあったっていいのです。
 そしてグラフィックは、その材料としてはもっとも使いやすいものの一つでしょう。


 そして3DSは、単に綺麗というだけではなく、グラフィックが3Dであるというオンリーワンの魅力を提供してくれるのです。




で、3D機能は必要なの?

 3D画面のリッチさに気づいてから、改めてスト4やリッジをプレイしてみると、やはり背景との距離感から来る没入感が3Dオンとオフでは段違いでした。

 というわけで3Dには、無関心だった人に興味を持ってもらう3DSの「入り口」としてこれ以上ない力があると考えます。

 3DSの3D機能は、必要なんです。


 3Dという入り口をくぐると、そこには内蔵ソフトを含めた色々なソフトを楽しめる環境という奥深さが存在しています。

 そして3DSは、さまざまなハードから出てくるいろんなソフトに加え、ゲーム以外の娯楽とも戦わなければなりません。
 そこで3DSには継続的に触れてもらうために、強化されたすれ違い通信やいつの間に通信、フレンドの遊んでいるゲームが分かる機能などが搭載されています。


 導入のための3Dと、継続のための各種機能。
 この両輪によって3DSは新規客層を獲得しつつDSの後釜としての基盤を固めることに成功するだろう、と私は考えます。

 映像配信がカギとなってブームが起こらないと、DSほどの爆発的ヒットは難しいかな、とも思いますけどね。


 欲しいソフトが出たら、皆さんも是非3D画面を体験してみてくださいね。そして20分ぐらいプレイしたら、3Dをオフにしてみてください。

 きっと、3Dの無い生活には戻れないですよ。



書いた人:でもスト4はフレームレートのために2Dでプレイしたいかも、と思っている玲印どりる

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